よくある質問

Q1.骨粗鬆症とはどんな病気ですか?

骨粗しょう症というのは、骨の中がスカスカになってしまった状態です。交通事故やスキー事故などで強い力が加わったときには、誰でも骨折しますが、骨粗しょう症の状態になると、少しつまずいてこけたり、ひどい場合には重いものを持ったり、体をねじっただけで骨折をしてしまいます。

Q2年をとったら骨がよわくなったり腰が曲がるのはしょうがないのでは?「骨粗しょう症には有効な治療法はないんでしょう?よくなる病気ではないんでしょう?」

骨粗しょう症は適切な時期に診断・治療すれば、かなりの程度で防げる病気です。

年齢が進めば骨密度低下(スカスカの程度)が進行することは事実です。しかし、最近では早期に診断して専門的に対処すれば、骨粗しょう症になったり、進行したりするのを防げるようになってきました。女性の場合、閉経までは20歳頃とさほど変わらない骨密度を維持しています。しかし生理が終わると、3-4年で骨密度は急降下し、8-10年後には平均20%を失っています。これは、閉経前に平均の人でも、骨量減少群(要注意)に入ることになります。

従って閉経をむかえたら骨密度測定をすることが非常に重要です。この時期であれば、骨粗しょう症になっていないか、軽症であることが多く、ほとんどの場合十分に対処が可能です。

理想的には、閉経前にも一度骨密度を測定し、ご自分の最大骨密度を知っておくことで、閉経後の骨密度減少に対処するプランが立てやすくなります。

Q3「カルシウムはよくとってるのに、なんで骨粗しょう症になったのでしょう?」「日光にはよく当たってるのに、なんで骨粗しょう症なったのでしょう?」「骨粗しょう症なら、これからカルシウムをとればいいですね。」

閉経後の骨粗鬆症の場合、カルシウムを多めにとったり、日光に当たっても特別な場合を除いて、骨密度はさほど増えません。
閉経前後で食べる内容が大して変わるわけではないのに、誰でも劇的に骨密度が急降下します。従って、この急激な減少に食事はあまり関係ありません。閉経後に骨密度が減るのは、女性ホルモンが急に減ってしまうためです。女性ホルモンが骨密度を維持するように食い止めていたのが、その抑制力がなくなるので、どんどん減ってしまうのです。従ってカルシウムを多くとったからといって、骨粗しょう症がすぐに良くなる訳ではありません。
ただし食事からのカルシウムは、骨の材料なのでできるだけ多くとった方がいいのは、間違いありませんし、極端な偏食、少食であった人は、カルシウムを多くとったら骨密度がふえることが、あるかもしれません。また、成長期ではカルシウムを多くとった方が、骨密度は上昇します。
日光については、暗がりでずっと暮らしている人以外では神経質になる必要がありません。骨粗しょう症の治療はお薬が中心になります。

Q4「骨粗しょう症といわれて少しショックだけど、症状もないし、それほど怖い病気という実感はないです」

骨粗しょう症の患者さんは、現在我が国で1100万人と推定されています。しかし、病名の知名度のわりには、2割の方しか治療を受けていません。55歳以上の女性の約半分が骨粗しょう症といわれています。これは、非常に多い病気の部類に入ります。
多いだけではなく、場合によってはこわい病気でもあります。それは骨折の原因になるからです。骨粗しょう症が原因となって起こる骨折のうち代表的なものは、脊椎圧迫骨折(背骨がひしゃげるように押しつぶされ、徐々に腰が曲がってしまう骨折)と大腿骨頚部骨折(足の付け根でポキッと折れてしまう骨折)です。背骨の骨折は非常に多く、軽い場合には本人にも骨折していることがわからない事もあります。しかし、何カ所も骨折が起こると、極端に腰がまがり(亀背)、おなかに圧力がかかって逆流性食道炎(胃液が逆流して、胸焼けなどがおこる)になったりします。

大腿骨頚部骨折を起こすと多くは手術(骨をつなぎとめる手術)と長期入院が必要です。また、大腿骨頚部骨折は寝たきりの原因の中で(病気としては)脳卒中についで第2位です。そして、いったん大腿骨頚部骨折を起こすと1-2割の方が1年以内に死亡します。手術を行っても1年後に介助なしで外出できるのは3割にすぎません。そう考えると、こわい病気です。
有効な治療法がないと考える方が、一般の方のみならず、医療関係者にもおられます。 

Q5「前に踵や腕ではかってもらったら大丈夫といわれたので、全く気にしてなかった。」

骨密度測定するときには臨床的に重要な背骨と大腿骨を測定してください。
かかとや腕、超音波、手のひらの骨密度測定も骨粗しょう症に目を向けるきっかけにはなるかもしれません。しかし、これらの測定法で大丈夫といわれた人で、背骨や大腿骨を測定したところ、かなり骨粗しょう症の進んだ患者さんが多くおられます。
骨密度測定を受けられるときには、医療機関にまえもって電話で「背骨や大腿骨を直接はかってもらえるのか?その結果をきちんと説明できる医者がいるのかどうか?」を聞かれた方がいいと思います。

Q6 「以前に背骨ではかる骨密度を測ったけど年齢相応で大丈夫といわれました。」

背骨を測定して大丈夫といわれていても、60才以上ぐらいの方の場合は骨粗しょう症になってることもあります。
これは、年齢が進むと、背骨に変形が起こって部分的に硬くなったり、腹部大動脈の石灰化(動脈硬化)があって、骨粗しょう症であるのに正常であるかのように判断されてしまう事がよくあります。
それを防ぐために、当院では背骨と大腿骨を必ず両方とも測定しています。そして、必要に応じて、背骨全体のレントゲン写真をとって骨粗しょう症診断基準にそった完全な診断ができるように心がけています。

Q7「自分はまだ若いので骨は大丈夫と思う。」

閉経前の女性あるいは男性でも骨密度が減少している方がおられます。
以下の場合には、閉経の有無にかかわらず要注意ですので、骨密度測定が必要です。

  • もともと遺伝的に骨密度が低いと考えられる方(お母さんが腰が曲がった人では、要注意です)
  • 両方の卵巣を手術でとった方。
  • ステロイド剤を使用したことのある方。
  • 長い病気で入院したり(特に成長期)、非常に偏った食事をとっている方。
  • 糖尿病・副甲状腺・甲状腺などの病気の方。
  • 70歳以上の男性。
  • 全身のどこかの骨折を起こしたことがある人。

Q8「自分は、もう腰が曲がってしまっていて、いまさら治療してもしょうがないのでは?」

骨粗しょう症はかなり進行していても、治療可能になってきました。
閉経後かなりの時間がたっている方でも、早めに骨密度を測定してください。軽症はもちろんある程度進行していても、最近の薬の進歩によって、劇的に改善するようになりました。
また、すでに脊椎(背骨)圧迫骨折を起こしている人は、もっともこわい大腿骨頚部骨折を起こしやすい、という危険信号になりますので、治療を開始したほうがいいです。

Q9薬が治療の中心としたら、どんな薬を使うのですか?

治療薬について:骨粗しょう症は劇的に改善する可能性のある病気です。
人間の体の中では、血液と骨のあいだで、カルシウムをやりとりして、それがつりあっています。血液の方でカルシウムが足らなくなると、骨を溶かしてカルシウムを補充します(「骨吸収」といいます)。また、血液でカルシウムが多すぎると、骨にカルシウムがくっつく方が優勢になります(「骨形成」といいます。)
しかし生理が終わって女性ホルモンがなくなったり、高齢になって骨にカルシウムがあまりくっつかなくなると、どんどん骨はスカスカになってしまいます。

骨粗しょう症の治療薬は、

  1. 骨を作る細胞を強力に助ける薬:2010年10月からやや重症の方やすでに骨折がある方でも、劇的に骨折を減らすフォルテオというお薬が使用可能になりました。フォルテオは、これまでもっとも骨密度が増加するビスフォスフォネートの約2倍骨密度が増加し、使用しない方にくらべて、骨折や平均で6分の1に(すでに骨折がおこっているからでは、10分の1前後に)減らす、画期的なお薬です。
  2. 骨が壊されるを減らして、その結果として骨が増える薬
    ほとんどが骨が溶けるのを防ぐタイプのくすりです。
    現在はビスフォスフォネート剤(フォサマック・ボナロン・アクトネル・ベネット・ボノテオ・リカルボン)というくすりが多く使われています。この薬で、人にもよりますが、骨密度が4-5%ぐらい増えることが期待できます。ただし、まれに抜歯後の顎骨壊死や大腿骨の珍しいタイプの骨折の副作用があり、やや注意が必要です(当院では詳しく説明しています)

他には、ラロキシフェン(エビスタ・ビビアント)という薬が最近よく使われています。いずれも明らかな骨折予防効果の証拠がでています。

★さらに、様々な薬が開発中(当院でも骨粗鬆症薬の発売前治験を希望者に行っています)で、骨粗しょう症治療薬の将来は非常に明るいといえます。治療が必要な患者さんが、当人も気づかないうちにどんどん悪くなっていることが問題です。

中岡クリニック
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